Windows Server 2008 および Windows Vista では Server Message Block (SMB) v2.0 が採用されています

SMB 2.0 では I/O pipelining が実装されるなどによって
これまで ftp などに比べてファイル転送がかなり遅かったのが解消し
単純にエクスプローラでファイルをドラッグアンドドロップなどしてコピーを行っても
GbE であれば数百 Mbps レベルのスループットが出るようになりました

これらのカーネルに近いレベルでの変更について
下記のサイトに紹介がありましたのでリンクを張っておきます

Whereas SMB 1.0 issued I/Os for a single file sequentially, SMB 2.0 implements I/O pipelining, allowing it to issue multiple concurrent I/Os for the same file. It measures the amount of server memory used by a client for outstanding I/Os to determine how deeply to pipeline.

Inside Windows Server 2008 Kernel Changes
http://technet.microsoft.com/en-us/magazine/cc194386.aspx

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Windows Server 2008 を既存の Active Directory に追加しようとした時に
Active Directory のスキーマを更新する必要がある場合があります

その場合には、Windows Server 2008 のインストールメディアにある adprep を
既存のドメインコントローラで実行して、スキーマを更新します

Active Directory のスキーマ マスタになっている既存のドメインコントローラで、
権限のあるアカウントを使用して、Windows Server 2008 インストールメディアの /sources/adprep/ にある
adprep.exe をコマンドプロンプトから実行します

> adprep /forepstPrep

これでフォレストのスキーマを更新できます

同様にドメインの更新には

> adprep /domainPrep
> adprep /domainPrep /gpprep 

といったコマンドが利用可能です

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DNS サービスを Windows Server 2008 の Server Core にインストールするには

> ocsetup DNS-Server-Core-Role

として DNS サービスの役割をインストールします。
これで DNS サービスはインストールが完了しますが、
DNSサーバ自身がローカルのDNSから名前解決をするようにするためには
netsh などを使ってローカルのDNSサーバを使って名前解決するように設定を変更する必要があります

> netsh int ipv4 set dns name="InternalNIC" static address="192.168.0.1"
> netsh int ipv4 add dns name="InternalNIC" address="192.168.0.2" index=2

こう指定することによって、自らのDNSサービスを使って名前解決をするようになります
また、add dns を使うことによって、名前解決に使う複数の DNS サーバを指定することも可能です

そして dnscmd を使ってセカンダリゾーンを追加するためには

> dnscmd /zoneadd newdoamin.local /Secondary 192.168.0.2

とゾーン転送してくるDNSサーバを指定し、セカンダリゾーンを構成します。
なおプライマリゾーンでは、セカンダリDNSサーバのレコードを指定しゾーン転送を許可するなどの指定が、あらかじめ必要です。

DNS サーバに設定されたゾーンの設定を確認したい時などは

> dnscmd /enumzones
> dnscmd /zoneinfo domain.local
> dnscmd /zoneprint domain.local

といったコマンドで、ゾーンの情報を調べることが可能です

DNSCmd の詳しい解説は、下記のサイトも参考にしてみてください
http://support.microsoft.com/kb/286041/ja
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc756116.aspx
http://www.microsoft.com/japan/technet/windowsserver/2008/library/e7f31cb5-a426-4e25-b714-88712b8defd5.mspx?mfr=true

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Server Core としてインストールした Windows Server 2008 に
IPv4 および IPv6 のアドレスを設定する場合は、netsh コマンドを利用します

> netsh int set int name="ローカル エリア接続" newname="InternalNIC"
> netsh int ipv4 set add name="InternalNIC" static address="192.168.0.10" mask="255.255.255.0" gateway="192.168.0.1" gwmetric=0
> netsh int ipv4 set dns name="InternalNIC" static 192.168.0.2
> netsh int ipv6 set add int="InternalNIC" 2008:380:e07:8d:1000::c0a8:8012
> netsh int ipv6 set add int="InternalNIC" fe80::192.168.0.10

IPv4 アドレスはもちろん、IPv6 アドレスも指定できます。
また IPv6 アドレスの場合は、各種の IPv6 アドレス表記法 (IPv4 射影アドレス等) も利用ができます

これらの設定を確認する場合には

> netsh int ipv4 show conf
> netsh int ipv6 show add

というコマンドで確認が可能です

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Windows Server 2008 の Server Core を Active Directory のドメインコントローラに設定するには、
dcpromo コマンドを使って Active Directory 機能をインストールします。

Active Directory の構成には多数の設定項目があり、オプションスイッチや無人応答ファイルを指定することで、インストールを行います。
今回は dcpromo に対して直接コマンドラインのオプションスイッチを指定して、既存の Active Directory に追加のドメインコントローラとして Join させます。

サーバを既存のドメインの追加ドメインコントローラとするには

dcpromo /ReplicaDomainDNSName:"{DOMAIN}.local"
              /ReplicaOrNewDomain:Replica
              /ConfirmGc:Yes
              /InstallDNS:Yes
              /SafeModeAdminPassword:"{NewPassword}"
              /UserName:"Administrator" /Password:* /UserDomain:"{DOMAIN}"

というようなコマンドを実行します。
それぞれのオプションの意味は

ReplicaDomainDNSName: {DOMAIN}.local = ドメインコントローラとして追加する Active Directory ドメインの DNS 名を指定する
ReplicaOrNewDomain: Replica = 追加ドメインコントローラとして構成する
ConfirmGc: Yes = グローバルカタログサーバとして構成する
InstallDNS: Yes = DNSサービスを自動的にインストールするかを決定します
SafeModeAdminPassword: {NewPassword} = Active Directory を復元するときなどに利用するパスワードを指定する
UserName: Administrator = 既存ドメインに追加するために必要なユーザ権限を持つユーザを指定する
Password: * = 先に UserName で指定したユーザのパスワードを、ダイアログを表示させて入力する
UserDomain: {DOMAIN} = 先に UserName で指定したユーザが所属するドメインを指定する
 

となっています。
また、逆にドメインコントローラからメンバサーバに降格する場合は、

dcpromo /AdministratorPassword:"{NewLocalAdminPassword}"
              /UserName:"Administrator" /Password:* /UserDomain:{DOMAIN}

といった形で、降格することができます。

dcpromo のコマンドオプションは

dcpromo /?
dcpromo /?:Promotion
dcpromo /?:Demotion 

などと指定することで、ヘルプを見ることができます。

コマンドパラメータについては、次のサイトにも詳しい説明が掲載されています
http://www.microsoft.com/japan/technet/windowsserver/2008/library/d2521765-9e7b-44b6-9021-496908f4b952.mspx?mfr=true

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Windows Azure

2008-10-28

Windows Azure が PDC 2008 で発表されました
ついに本気のクラウド コンピューティングな時代が見えてきました

いろいろ調べるものもたくさんありますが
たのしみたのしみ...

http://www.microsoft.com/azure/

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Windows Server 2008 を Server Core でインストールすると
インストールが終わって最初にログインを要求されます

このときに一体何を入力すればいいのかまったく案内がないので
うっかりしていると何をしていいのかあわててしまいます...

ここではユーザ名に Administrator を、パスワードは空白のままでログインをします
そうするとパスワードの変更をすることになり、無事に初期構成が完了します

これは結構はまりがちです

ここに至るまでは Server Core でなくともほぼ同じインストールプロセスですが
このログイン画面でいきなり違いが出てくるんですよね...

まあ、一度やってしまえばもう慣れてしまうところではありますが

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前回は True Image Echo の紹介でしたが
これと組み合わせて大変素晴らしく便利に使える
Acronis Universal Restore というオプションを紹介します

Acronis Universal Restore
http://www.acronis.com/enterprise/products/ATIES/universal-restore.html

この Universal Restore は True Image Echo にアドオンするオプションなのですが
これを使うとバックアップを取ったイメージをリストアする際に
まったく違うハードウェア環境へも簡単にリストアできるようになります

通常はバックアップを取った環境と違うハードウェアにリストアしてしまうと
ドライバがなくてハードディスクが見えなくなって起動できなかったりと
いろいろな障害が発生して同じハードウェアでないとリストアができないことが多々発生します

この Universal Restore はあらかじめリストア後の環境で利用するドライバ等を指定することで
イメージのリストア後に指定したドライバを自動的に組み込むことで
まったく違う環境でもそのままリストアして起動することができるようになります

新しいハードウェアに移行したいときは、テンポラリでOSと True Image Echo + Universal Restore を入れて
その環境から別の環境でバックアップしたイメージを復元、その際に Universal Restore に新しいハードウェア用のドライバを指定すれば
物理ハードウェアの移行が非常に簡単になります
テンポラリの環境を作らず、Acronis のブータブルCD等でも使えるそうです。

Acronis True Image Echo Enterprise Server
http://www.cham-reo.com/Blog/post/2008/08/07/Acronis-True-Image-Echo-Enterpise-Server.aspx

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Windows Server にはバックアップツールが付属しているのですが
物理サーバにインストールされているインスタンスのバックアップを
そのまま Hyper-V 上にリカバリしてもディスクコントローラ等のドライバの関係で
リカバリが終わった後に起動しなくなってしまったりします

そこでなにかよいツールはないかと探したら発見しました
Acronis
http://www.acronis.com
Acronis True Image Echo Enterprise Server - Free Trial
http://www.acronis.com/enterprise/products/ATIES/

これはエンタープライズ向けのイメージベースのバックアップツールなのですが
数々のかゆい所に手が届くような機能が満載されています

OSが起動した状態でのイメージバックアップが可能なのはもちろんのこと
マルチボリュームのサポート、バックアップのリアルタイム圧縮や暗号化、スケジューリング、
さらには Dynamic Disk までもサポートしています

またバックアップデータをそのまま VHD に変換する機能や、ノートPC等によくあるリカバリ用パーティションの作成機能、
リカバリ用のブータブルCD作成機能など、さまざまなツールを使い分けなくとも
この True Image Echo だけで全部済んでしまいます
もちろんエンタープライズ向けなので、リモート管理やバックアップイメージの集中管理も対応

これはかなーり使えるツールのリスト入りです
Free Trial もあるのですぐに試すこともできますし
製品の価格自体もエンタープライズ向けエディションでも $999- とかなりお得感があります

ちなみに日本にも販売代理店があるようです
RUNEXY
http://www.runexy.co.jp/

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